たった一杯のカクテルに託した夢物語
月の流れのように見えたのは 私が酔っていたから あなた自身の美しさを知らないあなたの 金糸雀の様な笑い声を 頭上高くに聞く
そのシルフの影に、歓びの生命あり 張りたる瞳を想う 希望と理想の円の中に 知らず知らず包みこまれて また 夏はめぐり来る
痛む額に 冷たい掌をそえて 瞳だけで微笑みかけてくれる人がほしい 風の夜 よろめき歩む足許の危うい時 そっと背を支えてくれる人がほしい
そんな儚い影の様な男性を信じている事がある。