ツギハギだらけの心縫うように/涙(ルイ)
 
この家族が壊れていく音だと
浅い眠りの中でぼんやり考えていたのが9つのころでした


妙に覚めた子供だったと思います
間違いなくかわいげのない子供でした
関心をひくために 勉強がんばって
関心をひくために テストでいい点とって
だけどいつも間違ったところばかりを責められ
決して頑張ったことを褒めてはもらえませんでした


ホントの気持ちなんて誰にも見せないし
見せてしまったら 何をされるかわかったもんじゃありません
顔色を伺い 余計なことは云わないように
怒らせないように 怒らせないように
それが私の 生きる最後の手立てでした




     はやく死ん
[次のページ]
戻る   Point(3)