ツギハギだらけの心縫うように/涙(ルイ)
かわいげのない子供でした
大人のずるさを知ったのが3つの頃で
上目遣いで人を見るようになったのが5つの頃でした
かわいげのない子供でした
こっちへ行けば ばあさんにそっくりだと拒絶され
あっちへ行けば あの女にそっくりだとぶん殴られ
この世に味方なんかひとりもいないことを悟ったのも
ちょうど5つの頃でした
大人の顔色ばかり伺うようになって
自分のホントの気持ちがよくわからなくなったのが6つの頃で
下ばかり向くようになったのが8つの頃でした
ぐっすり眠れたためしなんて一度もないし
いつも何かしらが壊れる音が聞こえてきて
ああ これは間違いなくこの
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