未来から 始まる絵本 005/足立らどみ
 
倫理観は拡散する自然を拒絶しているのに
生きる自由は認めているアンバランスの中
僕たちは生まれてそだちながら大人になり

社会がとても窮屈だと感じつつも大人しく
して生きのびていくことを大切にしてきた
私生活のため 自由なんてない会社の中で

際立った理論に基づく(詩のこととかは)
 目立つこと 目立つ行動 目立つ言葉
 隠し続けて 心 落ち武者で 抜け忍で

寡黙な人と言われて 静かな人と言われて
極端な喜怒哀楽をいっさい出さない
そんな人生だから何もとくに楽しくなかった



未来から 始まる絵本 005
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