文言/ひだかたけし
鋼の響きの
わたしを超え
私という魂の
想い出の予感、
渦を巻き破裂し
破裂しては新生し
いよいよ よよよ
うらうら ららら
天のラッパ鳴り響く
ヨクアルアオハル
予感への思い出、
青春おセンチ、苦悩の頃
君はあの頃可愛いかった
確かに淑やか濡れた目して
*
私という魂の射程
大海に沈む太古の記憶、
灼熱に燃え立ち
焼え尽きた予感への思い出、
(それは死すべき生命)
炙り出される想い出の予感、
(それは不死なる生命)
いよいよ透明に澄み渡りゆく今、
〉群青の宇宙に刻印される文言〈
上なる私という無限の迫り来る切迫する 、
下なるわたしという比喩相貌に向かい
びゅんびゅんとひゅうひゅうと
ハガネのヒビキ くる、くる、くる、
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