死んでも旬でいるために/
菊西 夕座
く
死んでどうなる
しゅんとなる
わたしのなかにかつてのあなた
ひびいてつたわる春雷か
つぎの波きて
旬となる
あなたのなかにかつてのわたし
咲いていますかくれないに
くれても旬でいるために
生はどんよくに波をかく
なみうつことで脈ありと
また信じてわらうその日まで
しんでどうなる
しゅんとなる
つぎの波まで
しょげかえる
またくる波に
び笑するまで
しょげずにいきる
ししてもいきる
しんどうがつたわる
えいえんがつらなる
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