家畜小屋にも雨は降る/
由比良 倖
ある朝、サソリを捕まえて食べている、凍り付くように退屈で美しい朝、
僕たちは転げるようにすいすい歩いて行き、それは行進となる、
楽しくて堪らない、音楽!、髪の毛はノートに絡みつき、
冷蔵庫には昨夜の骨にまだたっぷり肉が付いて残っている。
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