月光一瞬/
ひだかたけし
真正面に満月だ、
カーテン引き
窓を開けたら
アタマ瞬時真っ白に
白銀のヒカリ放ち
光耀くっきり
まぁるく輪郭帯び
その生々しい実在
魂ずんと射抜かれ
意識すっと透明に澄み
両手合わせ見つめ見入り
生きて此処に私在ること
この有り難さよ という表象、
澄んだ意識のスクリーン一杯に充たし
魂の 月光一瞬に 、変容スル
内から沸き起こる実在の威容に、
この私という壮麗な山の頂きの光耀へと
〉私とは月を天上を見上げ繋げる内なる無限の眼だ〈
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