※五行歌 六首「零の産声」/
こしごえ
欲が出て限が無いが
放てば
満ちる
と思い
自分をなぐさめる
・
不安がわいて限が無いが
放てば
満ちる
と思い
自分をなぐさめる
・
限が無いことばかりだが
放てば
満ちる
と思い
今の自分に満足をする
・
終りはあると
分かっているから
生きていける私
限が無いことにも
終りを決めて
・
終りを
繰り返す
零の産声
しみじみと
蜩の歌
※ 蜩=ひぐらし
・
時は
止まった
永遠の
夏が
今年も来た
戻る
編
削
Point
(9)