遠くの笑い声だけ聴こえた/
秋葉竹
遠くから笑い声だけ聴こえて来たんだ
(短歌五首)
月を待つ
予定を無かったことにして
鯖寿司を食べ眺める夕焼け
紙芝居
みたのはちいさな会所での
一度だけだと気づく黄昏
養命酒
飲んだ記憶も無い舌が
なぜか苦さを知ってる団欒
縁日へ
生まれて初めて浴衣着て
出掛けた夢をみたのは黄昏
忘れない
黄昏 教室 ふたりきり
開いている窓 揺れるカーテン
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