Cut The Cake。/田中宏輔
 
、その一瞬一瞬のそれぞれが、永遠を求めるのだ。その一瞬一瞬が、永遠を求め、その一瞬一瞬が、永遠となるのである。割れガラスの破片のきらめきの一つ一つが、光沢のあるタイルに反射する輝きの一つ一つが、水溜りや川面に反射する光の一つ一つが太陽を求め、それら一つ一つの光のきらめきが、一つ一つの輝く光が、太陽となるように。



心のなかに起っているものをめったに知ることはできないものではあるが、
(ノーマン・メーラー『鹿の園』第三部・10、山西英一訳)


隠れているもので、知られてこないものはない。
(『マタイによる福音書』一〇・二六)


 そのような実在は、それがわれわれの思考
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