miscellaneous valves(その他のバルブ)/ホロウ・シカエルボク
細い光と目蓋の痺れ、サンドノイズの残響と湾曲した夢の欠片、不器用な蛇のように身体を捩じりながら、無意識に目覚めを追い求める、眠り続けていた時間の蓄積、宿命的な停滞、かすれた喉が覚える今日の空気、無意味な実験みたいな数分、データは記録されることは無い、痕跡を辿りたいなら細胞を引き渡すよ、じめついた空気、太陽はしぶしぶ顔を出しているらしい、オンボロ自転車の急ブレーキ、下手な女優の悲鳴のよう、光は、眠りは、目覚めはリセットかコンティニューか、疑問の答えはいつだって自分の日々の先にある、顔を洗う水はしばらくの間生温い、苛立ちと呼ぶには程遠いささくれ、冷たくなったところでなにが変わるわけでもない、自覚な
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)