miscellaneous valves(その他のバルブ)/ホロウ・シカエルボク
 
い自意識のなれの果てだ、簡単に言えば幼稚ってことさ、医者で貰って来た薬を飲む、パッケージから錠剤を取り出す音はなにかを秒読みしているかのよう、望むものも望まないものもいつだって同じだけある、飲み込んだものは喉元を過ぎるとほとんど感じられなくなる、ニュースは終わり、もはや形骸化した情報バラエティーが効力の無くなった経文のようにだらだらと続けられている、大丈夫、なにも変わらない、いつだって日常はここにある、いつからか沢山の唐変木たちがそんな嘘を長いことつき続けている、公の場に求められるのは大衆を肯定してくれる良く出来た嘘だけというわけさ、白紙の備考欄が一番誇らしいんだって、どいつもこいつも無意識にそん
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