miscellaneous valves(その他のバルブ)/ホロウ・シカエルボク
覚などしないが人生は必ず自分の中に在る、鏡に映る自分の顔には確かにそれが刻まれている、使い込んだタオルはあまり水を吸わない、まるで紙のようだ、でもその危うさは自分の一日にはよく似合っている、日常過ぎてもう自嘲とも呼べない、なぜ、なぜ、なぜ、思えばずっと、クエスチョンの答えを探してばかりいた、それは決して見つからないものばかりだった、だからただ生きることにしたのだ、受け止め方を間違えさえしなければ、それはいつの間にか細やかな解答に変わることもある、肝心なことは、自分を肯定するための理由を探し始めたらお終いだということ、インスタントコーヒーを飲みながらニュースをそこそこに聞き流す、暴力は制御出来ない自
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