透明Passenger/ひだかたけし
こんもりした
緑の丘に昇り
空の青み仰いで
透明になりゆく世界を
透明になりながら眺めて
明るむ意識の輝きの光と
一緒に揺れている緑の
深みに沈み込みながら
こんもりした緑の丘の
天辺にひょいと現れ出た
天空の透きとほる銀の青み
いよいよ透明になる身を寄せ
〉あゝなんて素敵なことでせう!〈
明るむ意識の深みに立体に鳴りゆく
ヒビキヒカリ ヒカリヒビキ
世界と私の透明 、銀の青み見つめ
通り抜けながら垂直に因果の壁落とし
今、この瞬間 時空溶けて 掴み取る
(溢れ出す水の色の空き家の幽霊、けたけた笑いながら
揺れている震えている また濡れている)
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