雨降りお月さま/朧月夜
、
言っているの。なんていけず。
晴れたら「希望」が待っているの。
今は、それまでの辛抱だと、
いくら辛いことがあっても、
耐えて行けるんだよね、どこにいても。
雨降りお月さま。ああ、
その化身たる月読尊(つくよみのみこと)よ、僕たちに、
どうか答えを与えておくれ。
そっと背中を押しておくれ。
この負い目はいつかきっと返そう。
笑って、笑って、親切に
身を任せて、目一杯助けられて、
そう。単純な心を紡ぐ。
四度の不協和音が、
僕たちの「心」だから、
調子っ外れだったとしても、
それで良いんじゃない? だって……
「地獄の季節」ではない、
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