朝の夜月/秋葉竹
ー、べつに、いーけど、なぁ?
逃げ隠れしねーぜ、炎上するぜ、
どうせ比喩でもなく死ぬまでは
生きてくんだからと悟ってるこの
バカなどたまでも、生きてーな、って
おもわなくても、生きてくぜ。
世界を絶叫する嘘っぱちの悲しみの歌が
この汚れちまった身も心も捧げる神さまに
たとえこれっぽっちも届かないのだとしても
オーケーだ!
ちっとも、オーケーだぜ?
忘れても忘れても忘れ切れない、世界が
いつまでもどこに居座りつづけてるのか
知らねーうちに、世界はまわりやがる
オレにできることといえば、ただ
愛もねー、憎しみもねー、
価値もねー、根拠もねー、
うたを、さ。
歌を歌い続けてゆくことだけ、それで
どこのだれもが、しあわせになれなくても
オレにできることは、それだけ
ただそれだけなんだから
ヨー。
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