朝の夜月/秋葉竹
投げて、さ
いつか映画で観たアメリカ風の卒業式、
でも帽子投げたのはオレひとり、さ
ひとりっきり、だった春の白昼。
あー、やっぱダメだ、ラップになんて
なりゃしねー、まるで、なりゃしねー、って
そんな嘘ばっかりついて、生きてる
そんな嘘ばっかりついて、生きて来た
そんな嘘ばっかりついて、生きてゆく
これからも、ずっと、ずっと、ずっと、
ちょっと、ヨー、
どうせ忘れる真っ青だった日々の恥ずかしさ
なんてすぐに忘れられなくて
いまだに忘れられなくて
恥ずかしさに押しつぶされそうになる
眠ってしまえば楽なのにって、
いや、違うぜ、死んだように眠りたい
っつっても、決して
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