糸を緩められた体中の錆と痙攣する芋虫を連想する。/あらい
 
の空を授ける、木の葉のように揺れ 山裾にたなびく重さに足掻くもの。
 顔を見るきにもなれない? 本当のことは不条理ですから、そこに怒鳴りたてたいくつもの蝙蝠傘と、みちみちて詰まった煙管をみて。空を仰ぎ正体を隠し流したりしたものですが、そして抜け落ちていく花なのでした。(胸がいっぱいになる。)今を、はあはあとお辞儀をして むず痒い絶頂を繰り返す真っ青な道徳に脅えているひかりそのものであれ。
 糸を緩められた体中の錆と痙攣する芋虫を連想する。
 後ろめたさが窮屈でたまらないブランコ、さむい通りは長期に渡る鳥の声が 照り返し よわい者だから澄み切った月夜に似る。ピクセル画の中にいて。まるで見返しても夢中になっていたあの頃が、汽笛を鳴らして去っていくのはまた、じれったいものですから。
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