病院の午睡時(改訂)ー自らの過去を想起しながら/
ひだかたけし
病室の午睡時、
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵の如く残り
自分が此処に居ることが
怖いくらいはっきりと浮き立つ
*
病院の午睡時は誰も居なくなる
ただ人の気配だけ影絵に刻まれ
僕は四人部屋の一角で
自分が在ることの凄さを
静かに確かに味わっている
戻る
編
削
Point
(5)