病院の午睡時(改訂)ー自らの過去を想起しながら/ひだかたけし
 
病室の午睡時、

誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵の如く残り

自分が此処に居ることが
怖いくらいはっきりと浮き立つ

  *

病院の午睡時は誰も居なくなる
ただ人の気配だけ影絵に刻まれ
僕は四人部屋の一角で
自分が在ることの凄さを
静かに確かに味わっている








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