ひとつまみの恋愛のはなし/秋葉竹
ッカみたいに
認められてさえない闇の夢を
棄てられずに
抱きかかえているひとと
同じカッコでね
いったい、なんのため
なんだろう
ね?
嘘をつくのは、やめようと想う
のですよ。
ひとと別れたから
別れた感情を
汚れた血の色みたいな
憎しみの水で
足し増ししてしまうのは
もう
じぶんさえ
殺したくなる、
みたいな
ね?
雨が降る夜を
これからの孤独の夜の数を数えながら
過ごすことが
生きつづけることになると
想うのです。
しあわせのあとに来る
心を刺す
悲しい
ひとつまみの恋愛を
強いていうなら
わかって
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