死にゆく者へ/
ひだかたけし
諦念と憧憬の
深く深く
郷愁の場を探しゆく
我、何者ぞ
ただ堆積した記憶、
死して突き抜ける
自己諦念の深みに
憧憬の高み郷愁の次元、
注ぎ込まれ普く拡がり
官能への磔の呪い、
解いて溶かす
自らの意志、貫徹し
悪夢の核心、抉り取れば
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