拗ね拗ね団──いつかレインボーマンと/ただのみきや
拾い集める
眼が餌を
点々坦々と
大きなボウルいっぱい
ぼくらは集められ
味つけされる
小さな脳みそいっぱい
ぼくらは戦う
ぼくらは不発弾
遊びで傷つけ合って
言い逃れが得意
ぼくらは許せない
不完全な保護者を
国家を
目には見えない
孔雀を飼って
展開する
七色正義
不発弾は転がる
奇声を上げる
苦界のよどみに石を投げ
静寂に水を差す
ぼくらは群生する
風になびいて一斉に裏返る
毛虫をまとい
白痴化する
語呂よく展開させる
正義の寄り合い所帯
なにも救わず
なにも倒さず
トイレに流せ
詩人のように
ぼくらは被害者だから
罵る権利が
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