あの子はいいの/涙(ルイ)
0時を回っていました
やれやれ、やっと終わったと思った頃に妹がやってきました
なにやら余ったごはんでのり弁を作っている様子でした
働いている人数分、作り終えたところで
片づけも終えて一杯飲んでる板さんたちの方へつかつかと寄っていき
「今日は大変だったんだってね、お疲れさま。
お腹とか空いてない、何か持ってこようか?
ルイちゃんの分ののり弁、あれ、持ってきてあげるよ」
と、何故か私が貰うはずだったのり弁を
いいのいいの、あの子なら
といった感じで云い放ったのです
私は自分の耳を疑いました
え? なんで私だといいってことになるんですか?
今日、めちゃくちゃ忙しかったんですよ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)