no data available/ねことら
安全で守られた土地へ
だれもいない
ここに光る
古い回路
無造作に
わたしの単音は
規定され
ようやく呼吸を
思い出しはじめていた
輪郭の記録
signal
こちらの温い広がりへどうぞ
固定された衛星の
錆びた数字
ひとつひとつ
等間隔で笑う
人たちの生活
幸福を祈るように
観察は続いていく
尖鋭と耐滅
いたるところにdataがある
声をかければ再び
応えるもの
まばらな轍の跡に触れて
それは少し
自転の傾きに
似ていたと思う
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