だれか、お願い/秋葉竹
 
傷つけられて来たからね


抱きしめあったよく朝
泣いてる顔をみたこともあったよ


あたたかな想いがその涙に冷やされて
突き刺さった氷の柱がけっきょくいまも
ほんのすこしも溶けもせず
これっぽっちも大きさを変えずに
突き刺さったままだという透明な傷口

約束なんて破られるから美しいって
ちょい哲学みたいな歌詞が
いまも頭から離れなくて
なにもないのに生真面目に
言葉の裏の意味を考えたりしてしまうんだ
なにも無いのに ね

忘れられない約束なんて
どこかに在るのかなぁって
蒼空みあげて流れる雲のゆくえを追うよ


そう
君の空みあげてる顔って
スキだらけで
まるでバカみたいに
可愛いからね、


ねぇ?
髪を撫でてあげるから さぁ
やさしいその手で
髪を
撫でて よ?


ほら、
ね?
それでも
わかっていても
それでも
ね?

『だれか、お願い』
みたいな呼びかけ
やっぱ
なにかに負けて か、
するんだ ね?







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