sealed/ホロウ・シカエルボク
 
ることが出来るリアルはどのみち瞬間しか在り得ない、次の瞬間には記憶のフォルダの中に収まっちまう、たった一瞬の灯りのためにマッチをこするみたいなものさ、しかもその火は燃え移る暇もなくあっさりと消えてしまうんだ…虚しいって?無意味だって?そんなことないさ、そいつは確実に心臓に食い込んでくれるもの、貨幣価値や社会的地位なんてものとはわけが違うんだ、生命の根源さ…「ポエジーの根源」って、俺さっき言ったよな?ポエジーっていうのはつまり、生命の根源に肉薄するための正当な手段なのさ、細工の無い文字の羅列だけがそこに辿り着くことが出来るんだ、お前はそんな景色を見たことがあるか?もしも見たことがないのなら、俺がお前
[次のページ]
戻る   Point(3)