自愛/あらい
 
こにたくさんの
雨水 降らしたりして きらきらしながら
そんなふうにしてあめだまひとつで 
(夢日記には おべっかだけが正しく) 
  一冊に閉じられたハンカチなんかが
  手を合わせて テグスで結んで
  。
  貼り付けて眼窩に戻す工場だけ
  汲み込んで過多に流した今時

はやらないから。おがんだりした。


案内状をばらまいて勧誘してみた
家の鍵が拾ってきた死を
まれに溢して余った心臓に
旧館は進路を変え
賃金はたった¥5で救われた僕は。


歩道をはしる車とすれ違ったけど
そしてどこかに出れたのだろうか

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