駆け抜けたい/
秋葉竹
るくなってしまう
どんどんどんどん膨らんでいってしまう
なにになりたいのか
知りもしないくせに永遠につづく夜を
夢みてしまっているまるで
あのひとの儚い希いみたいかな
いずれ逢えなくなるひとに
だからと云って
今夜語るべき言葉とてなく
ただ爛れるようなカッコのいい夜を
駆け抜けたい
延々と永遠がつづく深い夜の道を
月下のもとすき透るみたいな速度で
脇目もふらずに駆け抜けたい
戻る
編
削
Point
(4)