駆け抜けたい/秋葉竹
 
るくなってしまう
どんどんどんどん膨らんでいってしまう
なにになりたいのか
知りもしないくせに永遠につづく夜を
夢みてしまっているまるで
あのひとの儚い希いみたいかな

いずれ逢えなくなるひとに
だからと云って
今夜語るべき言葉とてなく
ただ爛れるようなカッコのいい夜を
駆け抜けたい
延々と永遠がつづく深い夜の道を
月下のもとすき透るみたいな速度で
脇目もふらずに駆け抜けたい







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