五行歌、詩想・さすらい/ひだかたけし
 
意識の
幾次元もの
潜り抜け
やっと正気保ち
正気保ち意識の幾次元へと





「さよなら」の無い次元に逝く前に
「こんにちは」の言い方を
覚えなければならない

   さよならの在るこの次元で

さよならの無い次元を確と見渡すために





意識の
幾次元もの
潜り抜け
しっかり正気保ち
意識の幾次元へと流離いの私





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