呼応する世(改訂)/ひだかたけし
青い夏の夕暮れ時、
斜光に降り注ぐ雨
銀の色に細やかに
絶えることなく
青の光の銀の絶えることなき呼応を
届いていない荷物にふと気付き
あれっ?!と想った瞬間、
呼び鈴の鳴る
「ヤマト運輸で〜す」
細やかな必然性の絹糸、
此の世へ垂直に伸び来て
世の偶然へと張り巡らされ
不思議をフシギと想いもせず
青の光の銀の絶えることなき呼応を
銀の色に細やかに
斜光に降り注ぐ雨
青い夏の夕暮れ時、
青い夏の夕暮れ時に
いろんなもの呼応し合い
色んなもの 互いが互い呼び逢って
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