夢の変容/soft_machine
 
小川や こもれ日のかがやきの奥へ

叫びながら 落としつづけた小石になって

手放せずにいる 割れた器になって

目ざめた思い出は

目ざめるうちに

別の思い出になれる

何がどう別なのか 私がわかるのは

たぶん、すべてをおわった後だろう

ただ、今はくっきりとした

ひとつの色ガラスになって

あまりにも大きく

つかみどころのない

世界の一部にもどりながら

そこでもう一度 じっとそのまま

ねむりながら待つ



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