煙の味/
凍湖(とおこ)
1台のシーシャのように
同じ味の夢を共有した
あおい煙をくゆらせて
交互にホースを持ち替えて
ぽつりぽつりと交代で話す
夢ってね叶わないんだよね
そんなこともわかる年ごろで
けれど今でも息の奥にあるよ
あなたとわかちあった味は
いつでも思い出せる
舌の根がジンと痺れて
あなたとあの味を吸えてよかった、とおもう
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