意志ト勇気のうた/ひだかたけし
 
絶えず冷たい雨に打たれ
ふるふると無力に震えながら

ふとひろがりゆく青空に
ひっそりお辞儀してみても
なにひとつヒント与えられず

冷たく叩き付け雨は降り続き
ふるふる震え叱咤し自らを
自らに沈め変わる日々重ねて
断崖絶壁に立ち死の際に臨む頃





 〈あるべき者、あるようにありて〉*
  無力を強きに変え意識より明るませ
 際の虚無恐怖を勇気携え超脱する





透明な銀に降る小雨を受けて
ふさふさと柔らかく揺れながら

白木橋の向こうに聳え立つ 、

新たな次元を見極めて









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