ほんとうのよるのうた/秋葉竹
 
のか

ひとりねを
寂しいだなんて想わないなんて
こころのそこから嘘だと想える想いを
平気で抱きしめて
ほんとうの大事なものの
ようにたいせつにするよ?

眠りたくないのではなく
眠れないのだというほんとうを
だれに告げたとしても
けっしてなにも伝わらないという
簡単な未来の予想だけは
べつに
能力者じゃなくても
神さまじゃなくても

間違いなく
正しい未来だってわかるから

わかるから
ひとはいずれ老い死ぬという
赤錆みたいな悲しみに
こころを酔わせてみたりするのか

気づくのは
そういつも
すべてが終わった
まつりのあとなのに









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