詩想、Invisible/
ひだかたけし
ゆっくりと
凍り付いていく
この荒涼の原野に
透明に澄み漲る意志、
静かさに潜む古月
棚引く大気横切り
掴み取り新月とし
ゆっくりと
意識の面前に
差し出していく
、
この荒涼の原野に明かす
一層目の現実の揺らぎを
二層目の豊穣な力動態を
全のため冷徹に個体薙ぎ倒す権力、
無化するイノチ直観思惟のチカラを
混沌から
浮き上がっては消え
消えては浮き上がる現、
掴み取り確定し
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