あたらしいあした/秋葉竹
あたらしい
言葉を探すひまもなく
ぼくに捧げる月並みなやつ
昼間みてた蒼空が
どこに消えたのか
知識では
知っている
ひとりっきりのこの部屋の
すこし沈んだ静けさと
まもなく眠れるしあわせを
だれかに祈る贖罪と
あすの心もやわらかな
あかるい朝日に染まるよに
ちょい敬虔に目を瞑る
昨日が昨日であるように
今日は明日に過去になる
忘れてしまってよいことは
綺麗に忘れてしまいたい
心洗って干す夢を
忘れてよいからみてみたい
いのちが初まる瞬間と
いのちが終わる瞬間の
あいだをゆっくり生きている
瞳を輝かせて生き
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