浜辺(新訂)/ひだかたけし
 
打ち寄せる
波の律動絶え間なく
浜辺 灰白のひろがり

 立ち上がる漆黒の直線、
 後光帯び震え覆う弧空、

やがて到来する
深い夜闇を前にし

手繋ぎ灰白に寝そべる二人に

 宙と地の世界 響き合い
束の間 光の煌めきとなり
水平線から浜辺に伸び拡がる 

打ち寄せる
波の律動絶え間なく
光の煌めき次第波間に絶え

消失した後にひっそり迫る夕闇



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