連休明けの重力/本田憲嵩
 
からだが重力のように重い、
GW明けの初日の勤務(火曜日)、に、
夜型になりかけた、鈍い体内時計を引きずるように、
その朝の空はナマリ色にくもり、冷たい灰色の雨がきわめて憂鬱に降りしきる、
それでも身体のエンジンを無理やりに回そうとして、
その気持ちでなんども回してゆく、
ああ、なんともくるしいこの午前中!
しかし、これぞまさしく連休明けのソコぢから、
あるいは、ただひたすらに作業に専念してゆく、
ことだけをかんがえている、
いつもどおりの、
火曜日の無心、
で、乗り越えようとする、
そうして漸くの、おにぎりとタマゴサンドで、昼食をすませて、
ふたたびに取り掛かる、
午後からの作業、
すこしばかりの眠気を経たのちに、
どうにか湧いてくる、
灰色の空が、金色に透かされて、ほのかに光りはじめる、
漸くの、
昼さがりの活力、
定時ちかくには、もうすっかりと体内が、
太陽型、
に、なっている、
ああ、連休明けの初日の勤務日、


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