いつか、まあ、そのうち/ホロウ・シカエルボク
一〇〇円の店とかホームセンターをいろいろうろついた
空は抽象画のようにライトブルーの単色で塗り潰されていて
信号待ちで世界なんてやっぱり全部嘘なのかもしれないとひとり納得した
バイクのガソリンはこの間入れたばかりだから
メーターはカッコよくフルを指していたよ
満タンのガソリンでどこに行くの
満タンのガソリンでなにをするの
古いロックソングみたいなフレーズが頭に浮かんだけど
まさかこんな詩でそいつを使うなんてね
白バイがいつだって周りをチョロチョロしてた
この街の白バイは全国的に有名な事件の主役さ
あの事件の時僕は実家に住んでいてね
直後にあの道を通ったんだ、白バイの破片が
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