いつか、まあ、そのうち/ホロウ・シカエルボク
 

ありのままの僕で居ることは恥ずかしいことだから
柔らかい花をたくさん摘んで
外壁のそばですべて枯らせた
美しいものたちがすべて藁のような色になって
崩れては風に乗って少しずつ消えて行ったよ
ママ、爪を切る時に肌を傷つけないように気をつけなさいとあれほど注意されたのに
いつだって血が滲んでしまうんだ
そんなことに悩んでいる時間なんかないから
爪切りをするときはいつでも時計が見えるところに居る
こないだ床の掃除をするために新しい箒と塵取りを買ったんだ
ナイロン製でとても使いやすいよ
コンセントの長さを気にする必要も無いし
それから無くなりかけている雑多な日用品を揃えに

[次のページ]
戻る   Point(2)