ここに/トビラ
裸足で軽蔑した?
レンズ越しの光線
呂律の回らない教頭
目をつぶって描く校舎
戻らない昨日に触れようとしました
桃で開いた夏は
少し甘くて
産毛が大気に接する
ダダイストの実験は
図書館ですんでいて
しめった空気を吸う
しめきった君の横顔
緊張してる
好かれたくて
知らないふりをする
好きなことを
大切にしたくて
靴紐をほどいたら
もう戻れない気がして
皮を剥いたら
種が残るまで
食べきってしまう
自分の思考からケモノの匂いがして
ととのわない
とまどう、けど
その匂いを僕は知ってる
君に嗅がれたら
嫌われると思うと
僕は
白い仏像
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