ヨウサギノウタ/秋葉竹
 


 

目覚めたての君の唇が
なんて動いたかは
わかったよ

生きるって
素晴らしいと想うんだ
好きはものを
好きなだけ
好きって云えるしあわせ

そこにはすこしくらいは
正しさがあるかも
しれないだろ?
君は
ヨウサギみたいに
白い毛皮を纏って
その正しさみたいなものを
守ろうとするよね

どうしようもなく
愛おしい
君の唇から
今度ははっきりと言葉が聴こえる

おはよう

なにを信じればよいのかも
わからないかもしれないけど

君をみながら
生きて
ゆきたいな

この手で犯した黒い罪は
きっと
癒すことなどできない
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