ポコチンの先に見えていた夢/花形新次
ポコチンの先端に
マシンガンを取り付けて
撃ちたいだけ
撃って良いよと
きみに言ったとき
きみは空を見上げて
「もう、そんなに撃てないんだよ」
と笑いながら答えたよね
きみの夢だった
ポコチンマシンガン
そんなところまで
追い込まれていたなんて
僕は全然知りませんでした
ポコチンマシンガンは
ダメでもピストルポコチンなら
大丈夫なのではという
僕の問いかけにも
ただ無言で首を振るだけのきみ
いつの間にか
僕らの青春は
終わっていたんですね
悲しいことに
これから僕たちが
どんな夢をポコチンに託せばいいのか
もう分からなくなってしまいました
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