夢と後悔/番田
昔のことを考えながら、今は見ている、何かを。電車の音がしている。そして知っている、そのことを。タイに、昔行ったときのことを思い出す。売却していなかった漫画本が本棚にはある。そして晩飯を食べに、あの日僕は出かけたのだっけ。車が真っ直ぐな道に続いていた。僕は屋台で、カオマンガイを食べて、スイカジュースを飲んだ。いろいろな人が、周りには、座っていた。昔訪れたことのある楽器店の記憶の中で、帰りに、母親と僕は二人でいた。でも、もちろん、日本人は、そこにはいなかった。遠くから電車の音が聞こえた気がした。僕はそばのドミのベッドの上で寝た。夢をその日は見たのかもしれない。もう、しかし、何か株を買おうだとは思わ
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