ペプシコーラの週末/ねことら
 
きらきらの泡のペプシコーラみたいな週末が、ぼくの身の上にまきちらされていた。映画館のアルバイトは忙しくて、深夜に帰宅したアパートでは雨漏り騒動があったし、スマホは調子が悪くてなんだか通知がうまく届かないかんじだ。くたびれた灰色の時間の束を記憶の隅にまとめて放り込んで、毛布にくるまってたらきみが訪ねてきた。いまから星を見に行こうだなんて、なんかの冗談かとおもったよ。彗星か、人工衛星か、そういうきれいな光の一群がぼくらの街の上を通り過ぎるのが今夜午前未明らしくて、いまはくしゃくしゃの髪のまま近くの山の上まで車を走らせてる。きみはネットフリックスでみた映画のあらすじを楽しそうにぼくにひたすら語ってくれて
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