読点。/田中宏輔
 
だけれど読点
まるでトーマス・マンの『トニオ・クレーゲル』や
『ヴェニスに死す』を読んでいるような気がした句点
ただし読点マンの作品に出てくる主人公たちは立派な芸術家で読点
リルケの作品に出てくる主人公は詩を書きはするけれども読点詩人と
言うには実績のない主人公で読点詩集も出してはいなかったのだけれども句点
リルケ23歳のときの作品だったらしい句点
ぼくが23歳の時には読点ほんとうに稚拙な文章しかかけなかった句点
比較するのは不遜だけれども読点笑句点





量子状態の読点


一字あけ

読点






読点の時制
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