読点。/田中宏輔
ゃ、針山だっちゅうの。
句点の山より大きいけどね〜
無数の巨大な手が
地面に
読点をずぶずぶと突き刺す
みたいな感じぃ
H鋼材みたいな読点を
読点ポール
だじゃれね、笑。
やわらかい読点
おすと
ぐにゅっとまがって
句点になるの
ぼくは愚かだった。
読点にも、ひとつひとつ表情があったのだ。
違った場所に置かれた読点には、その置かれた場所での表情があったのだ。
わたしたちが同じ顔でも、時と場所に応じて違った表情をするように。
ちょ
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