読点。/田中宏輔
あなたが打つ読点に感じるの。
あなたが打つ読点
とてもすてき
すこし多いかなって思うのだけれど
そのすこしってところがまた、微妙チックで
感じるの
あなたの読点が
ぷつぷつと刺すの
そうして
まるで竹輪のように
筒抜けるの
わたし
オマルの
キューティー・ハニーたん
どこぞ〜
どこぞ、行ってもうたん?
忘れられない一言とか
とかとかあるけど
忘れられない読点とか
忘れられない句点ってのもあるのかしら?
一瞬の沈黙が
その沈黙の表情が
記憶に刻みつけられはしても
読点や句点に表情
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