語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
物」といった、わずか二つの語意しかないという理由からかもしれない。この例をもってして、すべての言葉において、「語の受容と解釈には性差がない。」ということは言えないと思われる。したがって、このタイトルの論考は、継続して、他の言葉においても比較検討される必要があるであろう。
追記
atomの古い形は、Old English のatomyであるが、これには、二つの意味があって、一つは、atom と同じく、「原子」や「微粒物」といった意味であるが、もう一つは、「こびと」や「一寸法師」といった意味である。Atomy が、これらの意味に用いられている例を一つずつ、シェイクスピア(156
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